ようやく給料が出るようになったのでマイコン雑誌の広告を見て中古PC店に行ってみた。
渋谷のコンピュータバンクだったと思う。なぜかカードも現存。
このC.B社は現在PC販売から撤退してLAN構築専門になって居る模様。
もう一つのメモによると [シンプル 渋谷区神南1-20-14 第七工業ビル5F PC六万〜 GP80M 4万〜]
となっているのでこっちの可能性も有り。
薄暗い倉庫のような店内のラックにPC6001がやたらと並んで居た。
PC8001系はわずかに二台だったかもしれない。
PC9801初代は数台。どれも凄い?!値段。しかもFDDが付いて無いから別途購入が必要。
結局PC8001-MK2/五万円 とカセットデーターレコーダー, グリーンモニター等を手に提げて帰宅・・ずいぶんパワーがあったものだ。
さらに別の日に ドットイパクトプリンターのGP80を 二万円位で。
これは十年くらい使って壊れる気配がなかった。インクリボンが入手難になって廃棄。
それではこのPC8001で何をやるか。
ここは自作Z80システムの自作OSというかモニターを逆アセンブラにかけて華麗にリストアップしよう、
まあそう考えてプリンターも買ったわけでさっそく作業にとりかかる。
Z80逆アセンブラはすこしまえの月刊アスキーの巻末にリストが載っていた。
よってまずは打ち込み。
その日のうちに実行可能になったがどうもおかしい。
PC8001ROM内の機械語が逆アセンブルできない。
ちょっと行くとひっかかる。
そして一時間後に唖然、 裏レジスタ等のZ80固有の機能に対処してないのだ。
逆アセンブルできるのは8080コンパチの部分だけで Z80のぶぶんがごっそり抜けている。
しかしリストを見ると INDEXの処理等確かにある。呼ばれてないのだ。
これを直すのに数十分?を要したが結局Z80逆アセンブルプログラムは(おそらく)完成した。
自作コードの逆アセンブルはデーター転送の難題があり短時間で解決できなかった。
こんな事が有って自分のなかのA社に対する評価は限りなく下がったのだが、
まもなく革命的大事件が起きてすっかり忘れてしまう
(1985春のデーター通信民間開放、「パソ通解禁」)。
これに対して後発のA社が主導権を握る。
PC8001はその後あまり使い道が無く1985秋まで埃をかぶることになる。